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東久留米のビストロ / Bistro in Higashikurume

オーナーシェフの小さなフランス料理店の計画である。
クライアントであるシェフがお店のイメージとして口にしたのは非日常。
その言葉には訪れるひとに特別な時間を提供するという真意を感じた。

そこでこの店の空間デザインは時間を共有するお客様やシェフ、スタッフが揃って初めて成立するような、背景に徹する空間でありたいと考えた。

全体を通じて虚飾を避け、捨てることのできないものを丁寧にデザインする。
それは素材にこだわり、素材が本来もっている魅力を引き出すシェフの料理に通ずる。いわば本質をいかに引き立てるかということである。

車通りの多い前面道路との距離感を保つ為、既存のアルコーブ状のアプローチを踏襲し、杉材を壁面と天井に秩序をもって張ることで孔を穿ったような印象を与えるファサードとした。
店名のCOIN(コワン)はフランス語で街角の他に近所のたまり場という意味でも日常的に使うようだ。
穿ったその先に普段の生活のなかの特別な時間があるとすれば店名のごとく街で生活する人の居場所として認識されていくだろう。

東京都東久留米市 | 2020年8月竣工
施工:株式会社水雅

写真:永易直樹

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photograph:Norihiro Hirayama